確実に手続きを済ませたい家の売却

固定資産税納税通知書を忘れないように

家を売る準備の第一段階は売り出し価格を決定するために、
不動産業者で査定を受けることから始まります。

媒介契約を締結したら不動産業者はレインズへの登録や
広告作成などで購入希望者の探索に着手します。

事前に用意してある

一方売主の方がしなければならないのは事後の手続きに備えて
各種の書類を用意することです。

案外忘れがちなのが、固定資産税納税通知書です。

これは家や土地を所有していると市町村に固定資産税を支払う
義務を負っていますが、その税額や税額を算定する元となる
課税標準金額を記載した書類です。

提供される

毎年1月1日現在の所有者に対してて、市町村から送付されてきます。
しかし家を売ると、新しい所有者が固定資産税を納付することになるので
次の年の1月1日以降に課税される税額を事前に予測させる意味があります。

あまりに高額の税額であれば維持が難しくなり、売買判断にも
影響を与える可能性があります。

しかし通常の不動産では所在地区に応じてある程度は予想がつくので、
購入決定に影響を与える状況はあまり想定できません。

むしろ重要なのは売買契約時の固定資産税の日割り計算による清算と、
売買登記申請時の登録免許税算定のための根拠文書になる点でしょう。

地方の旧家では課税標準額も低く評価されているので
清算しない方法もとられますが、都市部ではある程度の
税額を支払うのが通常なので売買日を境に日割り計算で
負担額を割り付けるのが通常です。

登録免許税は課税標準額に所定の税率をかけて
算出した額を収入印紙で納付します。

都市部の広い宅地などでは高額な額になる可能性がありますが、
普通は買主が負担することになります。

家を売る時の査定では、税金関係にまで気が回りませんが、
売買時には固定資産税や登録免許税の計算が必須になるので
固定資産税納税通知書は早い段階で提示するように心がけてください。