重要事項説明書が果たす役割
重要事項説明書は、家を売る場合にその家の内容を
買主に伝えるための主要な手段となります。
家を売る場合は、査定が終わったら書類を整備し、
手続きに不備のない準備をしておく必要があります。
査定は取引の実際を示すものではなく、実際の取引内容は
重要事項説明書により正式に買主に説明されます。
書類には取引に関する重要な事項が全て記載されています。
宅地建物取引士は、売却の前に重要事項の説明を、買主に対して
行わなければならないことが、宅地建物取引業法に定められています。
重要事項説明書は主に、売却する物件に関することと、
売買契約の条件に関することの二つに分かれます。
売却物件に関することでは、物件の所在地や面積、
登記事項に記載されている権利関係の内容も記載されます。
さらに、法令上の制限、土地と道路の関係、水道、電気、ガスの供給について
排水設備に関する記述があります。
また、マンションに関しては共用部分の維持管理体制についての説明が加えられます。
売買契約の条件に関しては、手付金や手付けの解除に関する事項、
契約違反による解除やローン特約による解除などに関しての記載があります。
供託や瑕疵担保責任履行に関することも記載され、万が一の場合の
備えを知ることができます。
その他又は承認事項には、購入者が知っておかなければならない事項が記載されます。
ここでは、不動産の価値に影響する情報で、購入者に知らせておかなければ
ならない情報を隠さずに記載する必要があります。